1月
大般若祈祷法要
『大般若経』とは、『摩訶般 若波羅蜜多経』のことで、1,300年以上前、『西遊記』で有名な中国の三蔵法師(さんぞうほうし)が、インドから持ち帰ったものを、4年余りの年月をかけて翻訳した経典です。字数は約500万字、全部で600巻にもなり、僧たちが声高らかに経題を読み上げ、経典を大きく開く作法で転読し、その功徳をもって仏さまに今年1年の天下泰平・五穀豊穣などを祈願すると共に、檀信徒のみなさまの無病息災を祈念するご祈祷の法要です。
節分厄払い法要
『節分』とは邪気を払い、無病息災を願う行事、といわれております。いにしえより「季節の変わり目は邪気が入りやすい」と考えられ、また「この時期(2月上旬)はまだ寒く体調を崩しやすい」ことから新年を迎えるにあたって、邪気を祓い清め、一年間の無病息災祈る行事として行われてきました。
2月
3月
春季彼岸会
仏教では元来、煩悩に満ちあふれるこの現世の世界を「此岸(しがん)」と呼びます。それに対して、悟りの境地である涅槃(ねはん)、あの世の世界を「彼岸(ひがん)」と呼びました。 「此岸」とは「こちら側の岸」という意味で、「彼岸」は「あちら側の岸」の意味です。こちらとあちら、双方の間には川が流れているのです。
花まつり / 豊川稲荷祭典
『花まつり』は、お釈迦さまの誕生日を祝う仏教行事のことをいいます。お釈迦さまは、今からおよそ2500年前、現在のインド国境に近いネパールの地、ルンビニーの花園でお生まれになりました。お釈迦さまの誕生日のお祝いを「花まつり」というのはこのためです。花まつりは、お釈迦さまの誕生をお祝いすると同時に、それぞれの「かけがえのない命の尊さ」に眼を向け、正しく生きることをお誓いする日にしたいものです。
5月
8月
盂蘭盆会
『盂蘭盆会』は、お盆供養の法要のことで、盂蘭盆はサンスクリット語ウランバナullambana(倒懸(とうけん))の音訳とされています。目連(もくれん)尊者が、餓鬼道(がきどう)に落ちて苦しむ母親を救おうとし、仏陀(ぶっだ)(釈迦(しゃか))の教えに従い7月15日の自恣(じし)の日(夏3か月の修行の終わる日)に百味(ひゃくみ)の飲食(おんじき)を盆に盛り、修行を終えた僧たちに供養したところ、その僧たちの偉大な功徳(くどく)によって母親を救うことができたことに基づく法要であります。
秋季彼岸会
『秋季彼岸会』は、秋分の日を中日とし前後3日間を合わせた7日間と、その期間に執り行なわれる仏事を指します。前の3日間は「彼岸の入り(いり)」中間は「彼岸の中日(ちゅうにち)」そして最後の3日間は「彼岸の明け」とそれぞれ呼び、彼岸の中日にはご先祖様に感謝をし、お墓参りなどをします。前後3日間は悟りの境地に達するため必要な、六波羅蜜を1日1つずつ修める日とされています。
9月
11月
両祖報恩会
両祖さまは、曹洞宗の檀信徒にとって信仰の上で特に大切なお方です。 道元禅師は、建長五年(1253)8月28日に54歳で、瑩山禅師は、正中2年(1325)8月15日に62歳でお亡くなられました。曹洞宗の各寺院では報恩の法要を営みます。
成道会
『成道会』は、お釈迦さまがお悟りを開かれた事をお祝いする日です。お釈迦さまはシャカ族の王子として生まれ育つ中で、何不自由のない恵まれた生活を送っていました。しかしある時「人は生まれてきた以上、必ず年老いてゆくし、また病気にもかかる。そして何より死というものは誰にでも必ず訪れる」という自然の摂理に気づかれます。出家の道へと入られたお釈迦さまが苦行の末、菩提樹の木のもとで坐禅に入り、ついにお悟りを開かれました。このことを称える法要の日が『成道会』でございます。